「分類ごとにまとめてから不要な物を捨てる」VS「家全体の不要な物をランダムに捨てる」―どちらが良いか?
どうも。ついに廊下に出してあった大きい家具類も業者に引き取ってもらい、不要な物を全て処分しきったギャクバリです。
今回は、「分類ごとにまとめてから不要な物を捨てる」こんまり流(?)と、「家全体の不要な物をランダムに捨てる」方法の、良い点と注意点について体験談を元に書きます。
どちらの方法で物を厳選するか迷っている人の参考になれば幸いです。
「分類ごとにまとめてから不要な物を捨てる」方法の良い点
例えば服類なら服類だけ一か所に全部集めて、必要な物と不要な物に分けていく方法のことですね。『人生がときめく片づけの魔法』の著者、近藤麻理恵(こんまり)さんによると、服類→本類→CD・DVD類→スキンケア用品→…と順番に進めていくのが良いそうです。
私も最近、こんまりさんの勧めている方法で物の厳選を行ったので、それを見れば大体順番が分かるかと思います。こちらになります。
ただ、忘れていて後から戻って処分している分類や、こんまりさんの分類になくて自分で付け加えた分類もあるので、正確な分類と順番はこんまりさんの書籍を見ていただけたらと思います。
分かりやすいように、この物の厳選法を「こんまり流」と呼ぶことにしますが、こんまり流の良い点についてまずは3点挙げます。
①今どのくらいの物を持っていて、自分に必要な物はどのくらいかを正確に考えることが出来る
こんまり流の一番のメリットはこれだと思います。
目についた物を処分していく方法だと、
例えば「自分はボールペンは3本あれば良いと思っている」人の場合、実は家に10本あったとしても2本だけ捨てて満足してしまったり、
逆に10本中8本捨てて、2本しか残っていないことに気づかなかったりということが起こります。
こんまり流だと、持っている物を全部把握した上で、「この中で自分に必要な物はこれとこれだな」という判断ができます。
②納得のいく終着点がある。全部の物を選びきった、余分な物を持っていないという感覚が持てる
全ての物に目を通して取捨選択することになるので、「やり終えたな」という自信を持つことが出来ます。
家の中にある全ての物について「自分が現時点では必要と思って残した物だ」と感じることが出来るので、余分な物を持っていないという感覚が持てます。
③リバウンドがない
実は、こんまりさんの著書に書かれている「リバウンドがない」ということについて半信半疑だったのですが、本当にリバウンドがなくて驚きました。
まだ実践してから1週間も経っていないので当たり前かもしれませんが。
ふと、自分の部屋を見渡して、「部屋の完成形を写真に撮った時と、今の部屋の状態が全く同じだ…!」と気づいた時の衝撃たるやですね。
今まで部屋を片づけた後、1週間と経たずに徐々に散らかって行っていた印象だったので信じられない気持ちです。
1か月前には、こんな馬鹿馬鹿しい記事を書いていた私がですよ?
minimalist-gyakubari.hatenablog.com
もう無意識に、使わない調味料なんかは冷蔵庫の中に戻すようになっているんですよね。こんまりさんが著書の中で書かれているように「部屋を二度と散らかった状態にしたくない。今の状態をキープしたい」という気持ちが強く働いているんでしょうね。
「分類ごとにまとめてから不要な物を捨てる」ことの悪い点
良い点ばかりのように見えるこんまり流ですが、敢えて言うならというデメリットも感じたので3つ挙げます。
①捨てすぎる
人によっては「良い事じゃん」と思われるかもしれませんが、捨て過ぎることについて一応言及しておきます。
「物を一か所に集めて必要かどうか判断する」方法だと、その物自体が必要か不要かで判断することになるので、「部屋全体のコーディネートとして必要か不要か」という判断が抜け落ちがちになります。
その結果、思っていた以上に部屋から物がなくなってしまって「部屋としてみると、がらんとした印象になったな」と最初の内は感じるかもしれません。
一部屋(ワンルーム)に住んでいたらちょうどよい量になると思いますが、二部屋、三部屋とあった場合、「この部屋はやけに物が少ないな」と感じる部屋が出て来るかもしれません。
私の場合、居間は問題なかったのですが、寝室がそのような状況になりました。しかし、何だかんだで今は慣れてしまったみたいです。
②物を一か所にまとめるスペースを確保する必要がある。一時的に物が散らかる
こんまり流で、途中で止めてしまう原因の一つが、これなんじゃないかと思っているのですがどうでしょうか。
部屋中の同じ分類の物を一か所に集めるとなると、それなりの床の広さが必要になります。
しかも、物の分類によっては大量に不用品が出て来るので、余計に部屋を圧迫します。
私の場合、最後にまとめて不用品を処分しようと最初は考えていたのですが、余りの部屋(廊下)の圧迫具合に我慢できなくなって、その都度処分する方法に切り替えました。
こんまり流を実践するなら、まとめてゴミを処分しようとせずに、小分けにその都度処分していった方がストレスが少ないと思います。
③人によって悩む物の分類があり、そこで作業が中断されてしまうリスクが高い
人によって選びにくい、捨てにくい物の種類があって、そこを苦痛に感じるために、「物を全て厳選する」という作業が中断されてしまう、ドロップアウトしてしまう危険性が高いというのは確実にあるでしょう。
私も以前から、こんまり流を試そうとしていたのですが、私の場合、「書類」分別が一番苦痛に感じていて、そこで手が止まってしまって今まで断念してきたなと気づきました。
今回は、無意識の内に書類を後回しにしていたので成功したという面もあるかもしれません。
なので、こんまり流を実践されるなら、苦手な分類を後回しにする、何故自分はこの分類を取捨選択するのが嫌なのか原因を分析する、苦手な分類に関しては基準を緩くする、等の工夫が必要です。
「家全体の不要な物をランダムに捨てる」「場所別に不要な物を捨てる」方法の良い点
全体的に、こんまり流の悪い点をひっくり返した点が良い点、こんまり流の良い点の逆が悪い点になるので、簡単に1つずつ挙げます。
①部屋全体の外観を見ながら物を処分できる。自分の捨てたい物から捨てることができる。物を集めてくる必要はないので、床のスペースがなくてもできる。
3つある良い点を、1個にまとめて書いてるだけやんけ!
…気を取り直しまして、意識的にしろ、無意識にしろ、部屋全体を眺めながら物1つ1つに向き合うことになるので、部屋の見た目を大きく変えることなく捨てることができるのが良い点として挙げられると思います。
次に、自分の捨てたい物、捨てられる物から処分できるので、「この物は捨てにくいな~。迷うな~」と手が止まって、全体の作業が中断してしまうことが少ないこともメリットと考えられます。
最後に、床に物を広げて考えなくてもよいので、広いスペースを必要としないというのも始めやすいポイントでしょうね。
「家全体の不要な物をランダムに捨てる」「場所別に不要な物を捨てる」方法の悪い点
①家全体にどのくらいの物があるかいつまで経っても把握できない。そのため、終わりが見えず、どのくらい捨てれば良いか判断が難しい。リバウンドしやすい。
こんまりさんも著書で述べられている通り、今自分はどのくらいの物を持っているのか把握できないというのが一番のデメリットだと思います。
なので、どのくらい捨てるのが適正な量なのか、判断が非常に難しくなります。いくら物を処分しても「まだ部屋が雑然としている気がする」「物が多い気がする」と感じやすいです。
また、一気に片づかず物が減らないので、部屋が散らかりやすい、リバウンドしやすいのも「ランダムに不要な物を処分する」方法の特徴のように思いました。
以上が、「分類ごとにまとめてから不要な物を捨てる」方法と、「家全体の不要な物をランダムに捨てる」方法の長所と短所でした。
結果的に私が取った方法ですが、「先に不要な物をランダムに捨てて部屋のスペースを確保してから、物別に厳選していく」方法が無理なく物を厳選し切れるように思います。
どちらの方法が良いというよりは、自分の現状に合わせて方法を選ぶのが良いのかもしれませんね。
以上、毎回長文を書いてしまうギャクバリがお送りしました。今回、3400字を越えている…。ここまで読んでくださった皆様ありがとうございました。たまには、意識して1000字前後の記事を書いてみたいです。
次回は、「捨てるべきなのに捨てにくい物程、早く捨てないと処分するのに大金を払わなければいけなくなる」という話を書きます。一体私は、時代遅れのブラウン管TVを捨てるのにいくらかかったのか?という内容です。