TOEICの参考書は良書が多すぎる
TOEICという英語の試験を明日に控え、参考書の問題を山のように解いています。
それで、TOEICの参考書について前から思っていたことなのですが、良くも悪くもTOEICの参考書は良書が多すぎますね。
そこで、今回は、TOEICの参考書の珍しい特徴について、他の資格試験の参考書と比較しながらの話をします。
(1)私の参考書を購入するスタンス
まず始めに、私がどういう基準で参考書を買っているかの話を先にしておきます。
参考書については、よく「1冊を100%仕上げた方がいい」と言われることが多いような気がしていて、
TOEICについても勉強法の動画をいくつか拝見したところでは、やはり「これと決めた参考書をやり込んだ方がいい」という意見の方が多いような印象を受けました。
私も子どもの頃はそう思っていたのですが、あるときを境に、
「それって本当にそうなんだろうか?」と疑問に思うようになりました。
何故かと言うと、理由は2つあります。
1つは、何でも「ある程度」のところまで習得するためには、そこまで労力を必要としません(「吸収が早い」と言い換えてもいいかと思います)。
ですが、「完璧に」となった途端に、残りの何割かを獲得するために非常な努力が必要になるはずです(99%でもほぼ同様)。
仮に、1つの参考書をがんばって全て極めることで得られる情報を10とします。
ですが、1つの参考書を完璧にするエネルギーを、他の参考書に振り分けて、
仮に最初の参考書から8の情報を得て、次の参考書からも8、その次からも8…と続ければ、
1つの参考書を10極めるより、多くの情報を得られるんじゃないか?と思うようになりました。
実際は、それぞれの参考書で重なっている情報があるはずなので、8、6、4、と得られる知識が減って行ったとしても、
参考書1冊だけのときを上回るんじゃないか?と思っています。
「参考書を1つに絞らない方がいいと思う理由」の2つ目は、同じ内容でも、違う本(参考書)で、違う視点から書かれているのを読んだ方が、個人的には記憶に残りやすいと思うからです。
どの参考書にも書かれている内容や語句なら「これが特に大切なんだな」と印象に残ります。
「解き方」について参考書同士で対立する意見があれば、自分に合う方を採用することもできます。
主にこの2つの理由から、同じ分野の参考書でも良さそうなものは何冊か買うようにしています。
(2)TOEICの参考書に良書が多すぎる問題
「私は同じ分野の参考書でも何冊か買う派」という話を踏まえたところで、TOEICの参考書の話に移ります。
同じ分野の参考書を買うのは良いとして…、
「いや、さすがに何冊同じようなタイトルの参考書を買うんだ!?」とはなりますね。
TOEICには7パートまであるのですが、その全パートを網羅した参考書4つの画像です。
当然と言うべきなのか、それぞれのパート別の参考書も持っています(単語帳や問題集も何冊かずつあります)。
ここからが本題なのですが、「TOEICに良書が多すぎる」んです。
私は、「同じ分野の参考書を何冊か買う派」と言いましたが、
それでも他の資格試験では、TOEICほど大量に参考書は存在していませんでした。
また、もし、いくつか種類があったとしても、
「この参考書は強調している部分がなくて読みにくいから買わない」
「この参考書を読んでも、どういう風に問題が出題されるのかイメージが湧かないから買わない」
と切って行くことで、大抵2~3冊にメインの参考書を絞ることが今まではできていました。
ですが、ことTOEICに関しては、「一定基準を超えている参考書が多すぎる」ように感じます。
上の画像の4冊は、きちんと中身を見た上で、どの参考書もそれぞれに「特徴的な良さがある(解き方や、重要な英単語のまとめ方等)」と判断して購入しました。
そのため、「色々な角度からの有益な情報を仕入れることができる」という良さがある反面、
やはり「限られた時間の中で試験日までに終わらない」という欠点は出てしまったかなと思います。
TOEICの参考書は良書が多く、ある程度、解き方の共通認識も確立されているようなので、
「参考書を絞って取り組んだ方がいい」という意見も一理あるなと、今なら私も素直に思えるような気がします。
(逆に言うと、全パート攻略本で、パートごとの解き方や、パートごとに何分以内に解けばいいかについて触れていない参考書は避けてよいと思います。他にいくらでも良書はあるので)。
(3)遠回りをしたけれど
「リスニングが何を言っているのかサッパリ聞き取れない」、「読解問題(リーディング)が時間内に半分くらいしか終わらない」という絶望的な状況から、
紆余曲折はありましたが、今までTOEICを受験してきた方々の残してくれたもの(本・動画・ブログ等)のおかげで、どうにかこうにか「自分に何が必要だったのか」という道筋が見えて来ました。
「この点とこの点を結び合わせて線にすれば、試験の問題が解けるようになりそうだ」とようやく掴めてきましたが、実際にその状態を実現するのはまだまだ先のことになりそうです。
とりあえず、明日(2021/10/3)は今出せる分の力を出し切って玉砕してきます!
何故TOEICを今受けようと思ったのかの理由
新形式になってからの初TOEIC(=英語の試験)受験が、5日後となりました。
1つ前のTOEIC受験では640点が最高得点ですが、初回で、前と同じ点数を取れるかも怪しい状況のように感じています。
ですが、年内に3回受けて700点台、今年度中(来年1~3月)にも2~3回受けて800点台を目指しています(実践問題を解いてみたら想像以上に難しかったので微妙に軌道修正済)。
仮に今年度中に800点台まで辿り着けなかったとしても、「来年度(来年4月)以降は受験しない」という区切りを設けて自分に発破をかけるつもりです。
それでも、700点台までは辿り着けると嬉しいですね。
それで、このブログでもTOEIC受験準備の様子を載せていますが、
「そういえば、『なぜ今TOEICを受けようと思ったのか』について、『いつでも転職したいと思ったときに迷いなくできるように』しか理由を書いていなかったな」と思い至りました。
そこで、今回は「転職に使えるかもしれないから」以外の理由2つの話をします。
(1)だれでも「今」が一番おぼえられるチャンス
大人になってから何となくですが、「大人になったから、子どものときのようには憶えられないんだろうなあ」という思いが一番にあって、
仕事以外のことを学ぶことに、知らず知らずの内に引け目を感じていたような気がしています(「今更、実生活に関係のないことを勉強してもね」みたいな感覚です)。
ですが、ちょっとしたきっかけがあって(きっかけについては、また別の機会に話します)、
「いや、誰にとっても『今』が一番おぼえられるときで、早く始めた方が勉強時間もその分長く取ることができるんじゃないか?」と思うようになりました。
このブログのブログタイトルの下に書いてある説明文や、自己紹介文に書いてある、
「今がチャンスと思い学び直し中」という文章は、その思いを反映して、最近変更したものです。
また、面白い記事を見つけたのですが、人の年齢別それぞれにピークに達する能力があるらしいです。
www.businessinsider.jp上記のリンク先によると、「記憶力」は18歳前後がピークになっていますが、
「新しい情報を学び、理解する能力」は50歳前後で頂点に達するとのことで夢がありますね(「語彙力」については、もっと上の年代がピークのようです)。
まだまだ上があると思うと、「今から勉強するのも悪くないな」と思える気がしますし、
「このピークは過ぎてしまった」と思うものがあっても、「全くしないよりも、した方が身に着く」というのもあると思います。
(2)自分の強みを活かしたい
先に言っておくと、英語自体は得意でも苦手でもありません。
ですが、例えばスポーツの代表的なものに「走る」というものがありますが、私はこの「走る」のがかなり苦手でした。
短距離走は同年代の平均より2~3秒遅かったはずですし、
マラソンに至っては、前に実家に帰省したときに、小学生のときの学校に提出する日記帳を見つけて読んでみたら、
「マラソンでまた最下位で○○分○○秒でしたが、前回より○秒は速くなっていて良かったです。」
と書いてあって爆笑してしまいました。
他にもファッションセンス等、壊滅的なものはいくらでもあります。
ただ、自分の中で色々な能力を「できる」「できない」に振り分けて行ったときに、
「試験勉強」は「自分の強み」の方に振り分けてもいいような気がしたというのもTOEICを受けようと思った理由の一つです。
勿論「強み」というのは、あくまでも「自分の中では」というだけの話なのですが、
子どものときに何に一番時間をかけてきたかというと、恐らく勉強なんですよね。
一方で、「大人になったら使い道がないな」と感じていて、仕事に必要な資格を取るときのみにしか利用していませんでしたが、
別に「仕事に関係のあることだけ」というような縛りを設定しなくても、TOEICもそうですし、強みを活かせるなら活かしてみるのもありなんじゃないかという気がしてます。
走るのが得意な人がマラソン大会に出るように、社交的な人が交友関係を広げて行くように、料理が得意な人が誰かに振る舞ったりYoutubeで動画を投稿したりするように、
自分の中の得意分野で勝負すればいいじゃないかというようなところです。
「試験勉強が得意」の活かし方が、本当に資格試験を受けることなのかは疑問が残るところですが、とりあえず思いついたことから試してみようと考えています。
一方で、TOEICの本番形式の問題を、本番と同様に2時間ぶっ通しで解いてみたところ、毎回頭が痛くなって冷えピタが必要になったので、
「本当に、試験勉強は今でも得意分野なのか?」という疑惑も私の中で浮上しています。
そのため、その辺りも含めて見極めて行けたらいいなと思っています。