書きつくし!

激変した生活についてボチボチ書いていきます

本を読んで知らない言葉があるということは、その本の著者は、自分が知らない世界を知っているということである

どうも。4連休の2日目、ギャクバリです。

 

今回は、「本の中で、知らない単語や熟語や言い回しが出て来るということは、

単に自分がその言葉を知らないというだけでなく、

その本の著者や作者が、自分の見たことのない世界を確実に知っているということだと思う」という話をします。

(1)本を読んで、知らない言葉に出会うということ

前回このブログで、本を読んだときに出て来た見慣れない単語をずらっと抜き出してみました。

minimalist-gyakubari.hatenablog.com

瀰漫(びまん)とか、上意下達(じょういかたつ)とかの言葉ですね。

 

それで、本を読んでいて、初めて見る言葉だったり、自分が使わない単語が出て来るというのは、

ただ単に「この言葉を自分は知らなかったな」というだけでなくて、

「その言葉が使われている分野や世界全般を私は知らないということなんだろうな」と思ったわけです。

 

逆に、その本を書いている人は、自分が見たことのない領域や世界を見たことがあるということです。

 

それはそうですよね。

 

その人が発明した造語以外は、頭に降って湧いてくるわけではなく、

その言葉は元から存在していたわけで、

じゃあ何故その言葉を知っているかというと、その言葉に触れる機会がどこかであったということ以外あり得ません。

 

反対に、その言葉を私が知らなかったということは、私はその言葉に今まで出会うことがなかったというわけで、

これまでの人生の中で、その言葉が使われている世界を素通りして生きてきたと言い換えることもできます。

 

なので、文章を読んでいて知らない単語や言い回しが出て来ると、わくわくするところがあります。

「この文章を書いた人は、私の知らない世界を見て来て知っている人なんだろうな。どんなことを教えてくれるんだろう」と思うわけです。

(2)勿論、難しい言葉に限った話ではない

上で例に挙げている言葉は、難しい言葉寄りの言葉ですが、この話は何も難しい言葉に限った話ではありません。

 

内輪で使われる言葉も、知っていればその世界のことを見聞きしたことがあるということですし、知らなければその世界を見聞きしたことがないということです。

 

例えば、文章の最後につける(笑)の「わらい(warai)」の頭文字を取って、文末に「w」を付けること一つ取っても、

意味が分かる人は、インターネット文化に詳しく、

「文章の最後にwが付いてるのは何?」と思う人は、あまりインターネットの文化に今まで触れて来なかったと言うこともできるでしょう。

 

それで、この「w」をいっぱい増やして「wwwwww」とすると「草が生えている」ように見えることから、

文章の最後に「草」もしくは「草生える」等と書いても「w」と同じような意味になるということが分かる人は、

さらに「ニコニコ動画」という動画投稿サイトの文化にも詳しい(又は、詳しい人の文章に触れたことがある)ということになります。

 

勿論、内輪の言葉(スラング)だけでなく、プログラミング特有の言葉だったり、デザイナーさん特有の言葉だったり、ミニマリストの方々が使う言葉だったり、詩のような言葉だったり、

それぞれの世界がうかがい知れるような聞き慣れない言葉に出会うのも面白いことだなと思います。

知らない言葉というのは、今まで知らなかったことについて知る鍵のようなものだなという気がします。

(3)難しい言葉も「読みにくい」と敬遠するより、「何か自分が知らない話を聞けるチャンス」と思った方が、世界が広がりやすい

なので、「知らない言葉が多い本」に出会ったときに、「難しい言葉だらけで読みにくいな」と避けるよりは、

「こんなに自分が知らない言葉を知っているということは、必ず、自分が知らない分野のことを知っていて、自分とは違う見方ができる人が書いている本だ」と思って読み進めて、まず間違いないと私は考えています。

 

「分かりやすく書く」「簡単に書く」ということが良しとされていて、勿論、分かりやすく書かれていることは大事なことではあるのですが、

「分かりやすく書こうとしているようなのに、それでも残っている難しい(知らない)言葉」というものは、今まで知らなかった新しいことを知る重要な手がかりだと思います。

 

 

以上になります。まだまだ知らない言葉やことが沢山あると思うと楽しくなりますね。

 

次回は、この話から派生して、「使っている言葉で、その人が何を読んだのか一発で分かる言葉もある」ということを、夏目漱石の小説で使われている言葉の話でします。

この言葉を使えば「夏目漱石の小説のファンなんだな」ときっと思われますよ。