開き直って同じ料理を作り続けると料理へのハードルを下げることができる
毎回違う料理を作っていくよりも、一つの料理を何回も作ったほうが、
料理への抵抗感を下げ、上達にも繋がるではないかと思った話をします。
- (1)手当たり次第に色々な料理を作ることが、料理を作られるようになる方法だと思っていた
- (2)同じ料理を何度も作るようになって初めて「買いに行くよりも作ったほうがラク」という考えが浮かんできた
- (3)恐れず、同じ料理ばかり作ってもいい
(1)手当たり次第に色々な料理を作ることが、料理を作られるようになる方法だと思っていた
私は今までほとんど料理を作って来ておらず、
自分で作るときは、もっぱら「そうめん(=冷やしていないので、実際はにゅうめん)」ばかり作っているような人間でした。
ですが、去年の11月末くらいから、
このブログの企画として、レシピ本を頼りに、計32種類の色々な料理を作りました。
理由は、「色々な料理を作れば、『料理を作ることができる人』になれる」と思っていたからです。
確かに、このときに、色々な料理を作ったことで得られた重要な気づきもあります。
一番は、具材を焼くときに火加減を間違えると失敗するということです。
私が、中火だと思って、実は「強火」にしていたというだけの話なのですが。
そのため、色々な料理にチャレンジするという精神自体は悪くなかったのですが、
ブログの料理企画のときに作った料理のほとんどを、再びは作らず仕舞いとなってしまっていました。
1回作ったくらいでは、その料理の作り方も頭に入っておらず、
私の頑固な「料理をすることへ感じるハードル」が下がらなかったからだと思っています。
当然、それらの料理を「サッと作る」レベルにはなっていません。
素晴らしいレシピばかりだったのに、私が有効活用できていないといったところです。
(2)同じ料理を何度も作るようになって初めて「買いに行くよりも作ったほうがラク」という考えが浮かんできた
そんな私にも、ちょっとした転機が訪れます。
料理動画を見て、「私でも作ることができそう」というメニューを2つ見つけたことをきっかけに、
「お好み焼き」と「ミネストローネ」を繰り返し作るようになったのです。
特に、お好み焼きに至っては、小麦粉の量も、めんつゆの分量も量らずに作られるようになりました。
(=この2つを量ると計量カップを洗わなくてはいけないので、量りたくないという理由です。材料の水は分量を量っています)。
目分量で作られるようになったのは、
1枚の丸いお好み焼きにならず、バラッバラのお好み焼きを何回か作ることを繰り返すことで、
失敗と成功の境目を学んだからです。
小麦粉の量が少ないとバラバラになって、生地がまとまらないとか、
繋ぎの卵を使わないのも、生地がバラバラになるから止めたほうがいいとか、
天かすは入れなくてもいいけれど、手間でもないので入れてもいいといった、
自分なりのコツをつかむことで、目分量でも、お好み焼きで失敗しなくなりました。
勿論、ここでいう「失敗」や「成功」というのは、
「自分が食べるにあたって、許せるかどうか」くらいの意味です。
人によっては、「これはお好み焼きとして許せない」というものが出来上がっている可能性も、大いにあり得ます。
このように、自分基準での成功料理を、ほぼ何も考えずに作ることができるようになっていた、ある日のことです。
ふと、何気なく、弁当を買いに行くか、自分で作るかで迷ったときに、
「弁当を買いに行くよりも、お好み焼きを作ったほうがラクかな」と思っていたのです。
そう考えた後に「えっ!?」と、自分に衝撃が走りました。
いつの間にか、「手慣れた料理を作ることへのハードル」が、
「出かける準備をして車を出して店に弁当を買いに行く」ことよりも、下がっていたことに気づいたからです。
ここで初めて、
「闇雲に色々な料理を作るよりも、
まずは一つの料理を何も見ずに作ることができるくらいまで繰り返し作ったほうが、
料理の抵抗感をやわらげつつ、上達にもつながるのではないか」と思えて来ました。
(3)恐れず、同じ料理ばかり作ってもいい
考えてみると、開いておいてもすぐに閉じてしまう本を見ながら料理を作ったり、
放置していると画面が暗くなるスマホを見ながら作ったり、
レシピを印刷した紙に水が飛んだせいで、にじんだ文字を見ながら作ったりするのは、なかなか骨が折れます(全て自分で経験済み)。
その点、何度も作ることでレシピが頭に入ってしまうと、作ることへのハードルが下がるのは、当然といえば当然です。
しかも、具材も、前回作って残った分の続きから切ればいいだけなので、かなり楽ができます。
上の画像は、どれも半分ずつ残っている野菜にラップをかけた状態です。
今は、ラクに作ることができる料理が2つしかありませんが、
いずれ、1つずつ増やすことができたらいいなと思います。
ちなみに、以前は料理のレパートリーとしてカウントしていた、
「サッポロ一番味噌ラーメン(=インスタントラーメン)」と「にゅうめん」は抜かしています!
「色々な料理を作らないと」と焦るのではなく、
「開き直って、同じ料理を作り続ける」と良いこともあるという話でした。
以上になります。改めて言うまでもないですが、以前より多少はマシになっただけで、料理経験値は依然として低いままです。
次回は、レトルトカレーの話をします(自炊の話の後にする話ではない)。