「不要なモノに家賃を払うのは勿体ないから捨てよう」は果たして本当か?
どうも。ミニマリスト関連の動画を見ていたら楽しすぎて、気づいたら休日が終わっていた輩、ギャクバリです。
2つ目の記事となる今回は、「要らないモノに家賃を払うのは無駄だから、不必要なモノは処分しよう」というミニマリスト的な主張について考えたいと思います。
不要なモノに家賃を払っているという考え方は正しい?
誰が一番先に主張したのかは定かではありませんが、
私が「不要な物を置き続けていることは、家賃を要らない物達のために払い続けていることと同じ」という考え方を初めて見たのは、
『断る力』等の著者としても有名な勝間和代さんの『2週間で人生を取り戻す! 勝間式 汚部屋脱出プログラム』という本の中でした。
かなり詳しく計算してあって、恐らくここまで論理的に考えて提唱したのは勝間さんが初めてなのではないでしょうか。
生憎、上記の本は処分してしまったのですが、
勝間さんの本でもう一冊『勝間式 超ロジカル家事』は、手元に残してあり、同様の内容が書かれているので引用します。
【スペースのムダ遣いが最大のムダ金】
よくよく考えてみてください。都内で60平米の家を、月に15万円の家賃で借りている、もしくは同じくらいのローンを負担している場合、家には1日当たり5000円のコストがかかっています。
クローゼットが1 m2(約0.6畳)だとしたら、服を維持するのに1日約80円払っている計算になります。1か月で2400円、1年間で約3万円です。
これだけのコストをかけて、将来着るかどうかわからないものをとっておくほうが、よっぽどもったいないと思いませんか? (p158より引用)
当時の私は、「なるほど確かに!」と感銘を受け、ついでに、「きちんと計算して数値で表しているのが説得力があって格好いいな」と思いました。
今も変わらない気持ちがある一方で、「よくよく考えると、この理論は何か変だな」と気づきました。
不要な物を置いていても置いていなくても、同じ家に住んでいる限り家賃は変わらない
そう。いくら物を取り除いて自分しか部屋にいなかったとしても、足の踏み場もない程床に物が散乱してあっても、同じ家に住んでいる限り家賃は同じじゃないかということです。
不要な物を減らしたからといって家賃は別に変わりませんね。
「いやいや、だから物を減らしたら狭くて安い家に引っ越せるから、家賃が安くなるじゃん」という意見もあるでしょうが、
この「引っ越す」というのが曲者で、「物を最低限にまで減らして家電を一切なくしたからマイカーだけで引っ越し出来たよ」という場合を除き、
一人暮らしで単身パックを使ったとしても何だかんだで5万~10万はかかると見た方がいいでしょう(良条件が重なればもっと安く済みそうですが)。
そして、引っ越し代だけでなく、新居の敷金も家賃×3か月は払うとなると、物を減らして引っ越すよりも、同じ場所に住み続けた方が安くなりそうです。
いや、そもそもの話で、勝間さんが例に挙げている家賃15万円が高すぎるというか、
7万から5万の家賃か、5万から3万の家賃の家に引っ越すと考えた方が、一人暮らしなら平均的でしょうね。
そうなると、ますます引っ越した方がお金がかかりそうです。
あと、時間だけでなく、荷物をまとめたり移動したりする時間や労力もかかりますね(時間と労力に関しても、家電のない究極ミニマリストの方々には無縁の話ですが)。
とは言っても、所狭しと物を置いてあるのがいいかどうかはまた別問題
と、ここまで述べては来ましたが、
この話は単純に「不要な物があってもなくても家賃は変わらないよね」というだけであって、「不要な物を家に置いてあるのが良いか悪いか」はまた別の話です。
ただ、家賃の話を拡大解釈して「家賃を損するから、あれもこれも捨てよう」と性急に捨ててしまうのは、個人の自由ではありますが、
「でも捨てても家賃は得しないよ」と一言付け加えておきたいです。
以上、揚げ足を取る感じが、まさに「ミニマリストに逆張りするブログ」の本領発揮をしてしまったように思う今日この頃、ギャクバリがお送りしました。
次回は、もう少し実のある話として「物を捨ててしまって身悶えする程後悔した話」を実体験を踏まえて書きたいと思います。