アカペラでカバー曲等を作る男女ユニット「Ratrium / Groovy groove」チャンネル。無駄を削ぎ落とした楽曲で聴く人の心を打つ(紹介3回目)
どうも。今回は、アカペラ(=楽器を使わず声だけで歌うこと。今回はボイスパーカッション(=打楽器も声で表現する)も含む)で、
主にyoutubeで人気のある曲をカバーされている男女ユニットの
「Groovy groove」(ぐるぐる)youtubeチャンネルを紹介します。
つい先月(2020年3月)、オリジナル曲を発表され、
グループ名も「Ratrium」(らとりうむ)に変更されたようです。
youtubeチャンネルは「Ratrium / Groovy groove」と、新旧ユニット名が併記されているので、ここから先は、私も併記したいと思います(2020/4/11現在)。
ただ、紹介すると言っても、彼彼女らの背景に詳しいわけではないので、人物紹介はできないのですが、
涙するような動画があったので、その動画紹介をメインにしつつ、
動画全体の紹介もします。
- (1)「だから僕は音楽を辞めた - ヨルシカ」のカバー曲:音楽への溢れる思いを、静かに歌い上げることで、余計に胸を打つ作品
- (2)動画全体に共通する歌の構成:原曲の重要な部分を抽出して、歌と伴奏を声で再現している。女性の歌声が心地よく、安眠効果もあると思う
- (3)オリジナル曲も発表され、新たなステージへ
(1)「だから僕は音楽を辞めた - ヨルシカ」のカバー曲:音楽への溢れる思いを、静かに歌い上げることで、余計に胸を打つ作品
最初に私が聴いたとき、不覚にも涙したカバー曲が、この「だから僕は音楽を辞めた(原曲ヨルシカ)」でした。
歌詞は、「自分が情熱を捧げてきたものへの、ぐちゃぐちゃになった思い」を歌ったものです。
なので、本当なら「ありったけの感情」をぶつけて歌いたくなる曲だと思うのですが、
下の動画では、敢えて「静かに」歌い上げています。
その「静けさ」に、心が揺さぶられる歌です。
自分が最初に、その道に対して持っていた信念を「ゴミ」としか思えなくなったとき、
その道や、その道への思いを守るために、
「最後に自分ができることをする」という決断に、
凄く、その道への愛を感じる歌だなと思います。
「何があっても続けるのが、本当に好きということでしょう」という意見もあって当然かと思います。
私自身、何があっても頑張って続けている人も素敵だと感じます。
しかし、「辞める」ことも、一つの誠意の表し方なのだなと気づかされた歌でした。
何かを辞めたことがある人には、歌い方も含めて、琴線に触れるものが何かしらある歌なのではないかと思います。
(2)動画全体に共通する歌の構成:原曲の重要な部分を抽出して、歌と伴奏を声で再現している。女性の歌声が心地よく、安眠効果もあると思う
①お二人の紹介と、歌の作りについて
続いて、チャンネル内の動画全体に共通する特徴について、今更ですが、このタイミングで書きます。
「もり」さんという女性ボーカルの方がメインで歌い、
「しげ」さんという男性ボーカルの方がボイスパーカッション(声でパーカッションのような打楽器に似た音を出す)を担当している楽曲が多いです。
伴奏やハモリも、全てお二人の声で、一から作られています。
そのため、原曲の伴奏(=歌以外の楽器演奏)部分をそのまま再現するのではなく、
短くしたり、アレンジされたりしていて、
例えるなら、話の「結論」を分かりやすく話してくれているような、
歌の重要な部分を圧縮したような歌の作りになっていると感じます。
歌詞の部分も、よく聴くと、原曲の歌詞を全部は歌っていないことが多いようです。
(1番を歌って、2番を歌わずに、2番以降のDメロから最後まで歌う等)。
そして、歌が終わった後に、「もう一度、サビの部分を流してくれて終わり」という動画構成に基本的にはなっています。
そのため、「歌の美味しい部分を何度も味わえる」ような印象を動画から受けますね。
また、関連のある曲を合わせて歌う遊び心もよく見られます。
下の動画は、「僕のヒーローアカデミア」というアニメのオープニング曲を、4曲重ね合せて歌っています。
とても自然にさりげなく重ね合せているので、よく聴かないと、四つの別々の歌としてではなく、一つの歌として聴こえるのではないかと思います。
②心地よい女性の歌声で、聴いていると、眠られないときでも、いつの間にか寝ている
あと、動画を見て、歌を聴いていただいた方には分かるかと思いますが、
女性(もりさん)の歌声が非常に心地よく、安心できる歌声だと感じます。
私は基本的に眠られないということはないのですが、
前の職場で日勤と夜勤が滅茶苦茶なシフトが組まれていて、
一回だけ、夜に寝ようとしても「眠れない!」となったときがありました。
そのときに「Groovy grooveの歌を聴いたら眠られそうな気がする」と思い、歌を流してみたところ、案の定、いつの間にか寝ていました。
私だけの可能性もありますが、安眠効果もあるような気がします。
一応、知らない方のために書いておくと、パソコンの場合、
youtubeの動画の上にカーソルを移動させて、マウスを右クリックすると「ループ再生」という言葉が出て来るので、
その「ループ再生」を左クリックすると、自動で何回でも繰り返し動画を視聴できます。
スマートフォンでも、この「ループ再生」機能が使えるとよいのですが、
現時点では使えないようで残念です。
(3)オリジナル曲も発表され、新たなステージへ
最後に、「Groovy groove」から「Ratrium」(らとりうむ)へとユニット名を変えられると同時に発表されたオリジナル曲が、下の動画になります。
女性ボーカル(もりさん)が作詞作曲されていて、しかも動画内でピアノも弾いていらっしゃって、凄いの一言に尽きます。
今まで通り、アカペラで同じ曲を歌ったバージョンもあって、そちらも楽しめます。
この「ココダケノハナシ」という曲を聴くと、カバー曲だけでなく、オリジナル曲でも人の心を掴めると感じました。
少なくとも、私は好きな曲調です。
これからの彼彼女らの新たな挑戦に期待が高まりますね。
下のチャンネルから、好きな歌のカバー曲があるか探されてみてください。
米津玄師さんやKing Gnuさんやあいみょんさん等、有名どころの歌が結構あります。
以上になります。
自分が思ったことを、ちょうどぴったりの言葉にするのは、なかなか難しいですね。
「だから僕は音楽を辞めた」を聴いて思ったことが、上手い言葉が見つからずに苦労しました。
感じたこと100%そのままは書けていないような気もします。
さて、次回は、料理分野のyoutubeチャンネルより「あみにーちゃんねる」を紹介します。女性の方(かた)ですね。
このチャンネルを見ていると、「料理を作るって楽しいことなんだ」と思えたり、
「この料理って、こうやって自分で作られるんだ」という気づきがあったりして楽しいチャンネルです。
ピアノ弾き語り「ゆゆうた(鈴木悠太)」さんの動画の歴史。「凄さ」を人々に分かる形で見せることに成功し、登録者数100万人突破(紹介2回目)
どうも。今回は、youtubeチャンネル登録者数100万人超えを達成した
「ピアノ、作曲、アレンジ、弾き語り(ピアノを弾きながら歌う)」を得意とする
「ゆゆうた(鈴木悠太)」さんのyoutubeチャンネルの紹介です。
「youtubeチャンネルを途中から見始めたけど、いつの間にか既に人気になっていた」、
「ピアノという武器で、どうやって登録者数100万人を達成したの?」、
逆に「昔のゆゆうたは知っているけど、今は何してるの?」という方に、少しでも解説ができたらと思います。
また、ゆゆうたさんを通して、「自分が凄いことをやってのけていることを、人々にどういう形で見せるかが大切」という話もしたいと思うので、参考になれば幸いです。
- (1)初期(原点):曲のアレンジや、元からある有名な文章に、メロディを作ってピアノで弾き語ることで注目される
- (2)中期:視聴者からリクエストのあった曲を生放送で弾いてみせることでさらに人気を集める
- (3)後期:できることは何でもするようになる。コラボ、楽曲提供、(何故か)写真集、10時間連続演奏。そして、登録者100万人達成
- (4)まとめ:「視聴者に分かりやすい形で自分の武器を見せる」「できることは何でもする」姿勢で100万人突破を達成
(1)初期(原点):曲のアレンジや、元からある有名な文章に、メロディを作ってピアノで弾き語ることで注目される
初期の頃は、ツイッター(文章、画像、動画を投稿できる)やニコニコ動画(動画等を投稿できるサイト)で活動されていました。
他の有名な曲と混ぜ合わせてアレンジした曲を投稿しており、
初期の頃から動画の再生数も多く、注目されていたようです。
例えば、下の動画のように、「報道STATION(ニュース番組)」の音楽と、「ほのぼの神社」の音楽を掛け合わせた曲等を投稿されています。
美しいメロディです。
この時点で注目されていたようですが、ここからさらに、
有名なネタ文章に、ゆゆうたさん自身が作曲し、
ピアノで伴奏を弾きながら歌うことで注目を集めます。
有名な文章にメロディをつけて歌い始めたのは、
この歌(FF外から失礼するゾ~(謝罪))が原点のようですね。
上の動画はミスター東大さんと歌っているものです。
最初にこの曲を投稿したバージョンは映像がなかったので、
ゆゆうたさんが弾いているのが分かりやすい上の動画を貼っておきます。
後々の活動も、主には、
「曲を(即興で)アレンジできる(=つまり、流行りの曲をすぐに弾いて歌うことができる)」
「流行りのネタにメロディをつけて、歌いながらピアノで弾くことができる」
という2つのことを武器にしていると見てよいかと思います。
しかし、ゆゆうたさんの初期の頃は、作曲やピアノが上手いのは当然として、
どちらかと言うと、「扱っているネタが面白い」という「面白さ」に注目されていたような気がします。
ですが、ここから、ただ面白いだけでなく、
「この人のピアノと音楽の才能が凄い」と思わせるきっかけがあり、
どんどん新たな客層を取り込んでいくことになります。
(2)中期:視聴者からリクエストのあった曲を生放送で弾いてみせることでさらに人気を集める
初期の頃は、ひたすら、ある特定の曲やネタをアレンジしまくることで動画投稿を続けていたゆゆうたさんですが、
「即興でピアノを弾ける」ことを武器に、生放送中に視聴者のリクエストコメントを見ながらピアノを弾き始めます。
その中で、彼が知らない曲でも、リクエストのあった曲をその場で聴いて、その場で覚えて、その場で弾くということを始めることで、視聴者を楽しませるようになりました。
そこで、難曲として知られるゲーム内の楽曲(Megalovaniaという曲)を、生放送中に耳コピ(耳で曲を聴くだけで真似して弾く)することで、
「ネタ曲を弾く人だと思っていたけど、実は凄い人だったんだ」という空気になったように思います。
www.youtube.com上の動画は、後から練習して、動画として投稿されたものです。
そして、さらに、
「小難しいこと(コード名等の専門用語)は言わずに、面白おかしく(多分、本人は至って真面目)曲の解説をする」ことで、
「この人、何かよく分からないけど、才能があって、アホ(いい意味で)で、面白くて、凄い人なんだな」とブランディングすることに成功したのではないかと思います。
その曲の解説動画が下の動画になりますが、閲覧注意です。
視聴する場合は、一人のときに見るか、イヤホンをつけて見て下さい。
ご本人はごく真面目に曲の解説をしているのだと思いますが、
その表現に性的な要素が含まれるので、苦手な方は、閲覧を控えるようにお願いいたします。
時間がない方は、再生時間4:45から5:55辺りまで見れば、大まかに概要が分かります。
上の動画を見られなかった人に解説すると、この「灼熱スイッチ」という曲が、
サビの部分で、普通は「繋ぎに持って来る和音」を、「サビの最初」に持って来ているということを言いたいのだと思います。
これらの生放送が広まって、音楽業界の方(オーイシマサヨシさん)と一緒にインタビューを受ける等、活動の幅が広がり始めます。
(3)後期:できることは何でもするようになる。コラボ、楽曲提供、(何故か)写真集、10時間連続演奏。そして、登録者100万人達成
それから、現在に至るまで、初期や中期に行っていた活動を継続して行いつつ、
他にも幅広く、オファー(依頼)があれば何でもされています。
特筆すべきは、「人間は何時間連続でピアノを弾き続けることができるのか」というyoutubeでの生配信で、
最初は6時間休まず、曲を繋げながら演奏し、徐々に時間を伸ばして行く試みをされていたことでしょうか。
かなり身体を張ったことをされていて、最初、6時間連続で休まず演奏された後は、
しばらくの間、右腕の色が変色して、前腕部分がM字型に変形していて「大丈夫かな!?」とハラハラしましたが、
変わらずピアノが弾けているようで何よりです。
右腕の色は元に戻られていますが、右前腕の形はどことなくピアノを弾く形に変形されたままのようで、命を賭けているんだなと感じます。
私のような凡人からすると、「無茶せず、長く活動を続ける選択肢もあるのに」等と思いはしますが、
ゆゆうたさんとしては、連続演奏最終回(10時間達成)の最後の方で「(達成できるなら)ピアノが弾けなくなってもいい」というようなことをおっしゃっていたので、
違う次元で頑張っているのを見守るのが一番なのだろうなと思います。
後、何故か、写真集まで出されていて(結構売れたらしい。2日間で2000冊とのこと)、ラッパーの晋平太さんにラップでツッコミを入れられていますが、
下の動画の、再生時間「4:40-5:04」を見ると、彼が「何でもしよう」としている心情が分かります。私も、「そういう気持ちで活動しているのか」と思いました。
下の動画も、一人のときかイヤホンをつけて見るのが無難と思います。
その「ピアノを弾くだけではいずれ飽きられるから、できることは何でもしたい」という姿勢が功を奏したのか、
2020年2月16日、「登録者100万人突破するまでピアノを弾き続ける」生配信中に、97万9000人登録者から開始して、1時間も経たずに100万人達成されていました。
誠に、おめでとうございます。
(4)まとめ:「視聴者に分かりやすい形で自分の武器を見せる」「できることは何でもする」姿勢で100万人突破を達成
以上、彼の活動について、参考になりそうな部分をまとめてみると、
「観客に、分かりやすい形で自分の武器を見せることが大切」ということと、
「できることは何でもやってみる」ことが鍵なのかなというように思います。
ゆゆうたさんの場合、元々耳コピ(曲を聴いてコピーする)する力を持っていたわけですが、
「そういう力を持っているんだよ」と見せることで初めて、注目されることもあるということですね。
また、コラボもオファー(依頼)も新しい試みも何でもすることで、色々な客層を幅広く取り込んでいるところも、彼の強みだと思われます。
というわけで、歌やピアノが好きだったり、身体を張っている様を見たかったり、最近の流行を取り入れたかったりする方に、彼のyoutubeチャンネルがお薦めです。
以上になります。
次回は、音楽系チャンネルの女性と男性のユニットで、「Ratrium / Groovy groove」チャンネルの紹介をします。
彼女らの背景には詳しくなく「にわか」なのですが、泣かされたカバー曲があるので、その動画を紹介したいという動機です。